ブレーキをかけながらアクセルを踏むやってはいけない演奏パターン

もともとバイオリンのピッチ音痴を克服するため音感トレーンングのためにとヴォーカルレッスンの門をたたいてはや5か月、めだった成果がでているというわけではないのですが、音程やピッチを自分でつくっていくという点でバイオリンと歌はかなり似ていて、お歌はお歌で練習やレッスンが楽しくなってきました。

レッスンの中では基礎練習と同時に曲づくり(ちゃんと1曲歌えるように)することが進行していくのですが、わたしの趣味として男性のポップスの歌はまったくに近いほどほとんど聴かなく、好きな歌手といえばMay J.さんとかサラ・オレインさんとか、いまは事実上引退されている伊藤由奈さんとか、ハイトーンが美しくて歌唱力のある方の歌が好きという困った状況にあったりします。

バイオリンを衝動買いしてはじめた動機の中にも、自分では歌えないこれらの美しい女性歌手の歌を、自分の代わりにバイオリンで歌えたら素敵だろうなとか、淡い願望を抱いたりしていたのでした。(しかし、バイオリンの道は遠く険しくまっとうに弾けるようになるより自分の声での演奏のがまだ近い?みたいな状況になっているとも言えなくはない状況かもしれません。)

わたしの声の特性としては一般の男声よりはやや高い声域となっているので、D5の少し上くらいが調子がよければ出せるという感じなのですが、ヴォーカルレッスンでいろいろ音高を上下するようなウォームアップとかするようになると、声の出し方自体にも少し興味がわいてきました。

そんな意識で数週間前に買ったこちらの本もなかなか興味深い内容でした。

E5以上の高音域を出すための「出し方」がいろいろ具体的に解説されているのですが、そもそもというお話で、「声」の高さはどうやって意識的に変えることができるのかということも詳しく解説されています。

これまで読んだ書籍や拝見したDVDでもたまに出てきた「輪状甲状筋」という筋肉が、声帯が入っている「甲状軟骨」を引き下げたりすることで、
   
(声帯がひっぱられりして)声の高さを変えることができるようです。(声帯自体には筋肉はないので、こんな感じの外力で収縮していたのですね。)
バイオリンとかは具体的に弦を押さえる指の位置で音の高さが変わることはわかるのですが、ひとの「声」はのどの奥の世界で、そのしくみはよくわかっていませんでした。

通常バイオリンを弾く時に音の高さを気にするときは指の位置をもうちょっとこうしてと意識するのに対して、自分の声の場合は「輪状甲状筋」をもう気持ちちょこっとこう引っ張ってというような意識は絶対もたずに、もう少し「高く」しよう「低く」しようと目的的なことを意識すると、自分の声の高さがかってに変わるという不思議な感じでした。

このあたりは脳の神経の命令が具体的手順的に分解して送られなくても、「もうちょっと高く」と目的的に命令するとそれを実現するための筋肉群が自動的にそれを達成するように動いているという世界で、バイオリンでも熟練するとそういう世界になるのかもしれませんね。

この本の中でなるほどと思ったのは、高い声を出そうとしたときに、首の前面を覆う「胸鎖乳突筋」に力をいれてしまうと、「輪状甲状筋」が声帯を伸ばそうと(声を高くしようと)甲状軟骨」を引き下げようとする動きの妨げになってしまい、これはブレーキをかけながらアクセルを踏むようなものですよという解説。

声を響かそうとしてミュートをかけているような場合とか、歌の場合でも落とし穴がたくさんあるみたいですね。

バイオリンの場合も弦を響かせるために弓を動かす動作の中に、音を響かそうとしてミュートさせているようなもの(アクセル踏んでブレーキをかけている)という動作は、(特に右腕の動きとかでは、)たくさんめっちぇくちゃありそうで、こんな感じで具体的にポイントを説明してくれると助かる感じがしました。


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