千住真理子さんが恐い顔してにらみつけくる本を読んでみた

本日は所用で楽器の都静岡県浜松市へ。新幹線車中で読むため、地元駅近の書店で千住真理子さんが恐い顔してにらみつけくる本を買ってみた。この本の出版は昨年の12月ごろだった。表紙を前にした縦平置きで書店の本棚に置かれていたときは、さながら千住真理子さんがバイオリンの鬼神となってこちらをにらみつけているかのようだった。


そんなわけで出版された直後は気後れして手に取る気もしなかった本であったが、最近ようやく読む気になってきた。

ハイエンドのソリストとして活躍する世界的バイオリニスト女性の哲学とは。冒頭の美しい月を指し示す少女のお話はとても引き込まれた。すごい語り口だ。

バイオリニストは演奏技術の切磋琢磨に尋常でない努力を強いられるが、その結果音楽の意味を忘れてしまいがちということを伝えたいらしい。
   

千住真理子さんの学歴を本書で知って驚いた。音楽系の有名芸大ではなく有名難関私立大学に入学して卒業したらしい。そして、すでに小学生ごろにプロデビューしていたことによるストレスから学生時代の20歳ごろ、バイオリンをやめようと考えていたらしい。五嶋みどりさんを彷彿とさせるような話だ。

技術と芸術性の遠くて近い問題。アマチュアにとって獲得できる技術には大きな制約がある中で、演奏に音楽性や芸術性をどのように担保できるのか、不明なことが多い問題だ。

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